お茶をのみに来てください♫

子どもの育ちにそって大人と子どもが一緒にあそべる「わらべうた」の世界。保育や子育て支援の現場でわらべうたをしてきた「ゆずりはわらべうたインストラクター」の仲間たちが、日々思うこと、活動報告、あそびのアイデアなどを綴ります。

春に思う

 毎年春になると、ホッとします。それは私が寒がりだからだけでなく、暖かさとともに自然が動き出すからなのでしょう。ペルセフォネをさらったハデスとデメテルの物語を思い起こします。

 夫が亡くなった翌春、「植物は毎年芽を出し、花を咲かせるのに…」と人の死を悲しんだ記憶を思い起こします。けれども、花や樹木も世代交代をしながらそれぞれの花を咲かせているのだ、と最近は思えるようになりました。昨年から近しい人たちが天に召されることが続いています。やはり淋しさはぬぐえませんが、毎年のように根強く生えてくるドクダミをとりながら、人はもっと強くしなやかに生きろ!と私に語り掛けてくるようにさえ思います。

 

昨年、今年とコロナの蔓延で人の往来も自粛を要求されています。人は他人との関わりのなかで生きる動物で、特に子どもは人とのかかわりのなかで育ち、価値観や生き抜く術を覚えて育っていきます。特に「ことば」は機械で覚えることは不可能です。人と会って話す機会こそが必要です。そのような意味からも本当に早くコロナへの対策が望まれます。

 正直、このような生活が現実にやって来るとは思いもよりませんでした。

 

 ますます遠隔操作、リモートなど機械に頼る生活が増えていったとき、人がどのように変化していくのか? 考えると恐ろしくさえなります。

 でも、この機会だからこそ、今までにはない価値観で世の中の先を想像していくことが大切なのだろうと思わされます。人は一人では生きていかれない動物なのですから!

 

 今年は我が家の庭のあちこちにクリスマスローズが種を飛ばして、気づかぬ間に花が咲いていました。庭中をクリスマスローズでいっぱいにするかのように!

今、草取りをすると、今まで以上にクリスマスローズの柔らかい緑色の葉が庭のあちこちから出ているのを見つけます。

 

 新学期が始まり、約半月! みなさんの毎日はきっと奮闘続きでも新たな気持ちで良いもの、美しいものの種を子どもたちの中に蒔いておられることと思います。子どもたちの中でそれらの種が育っていくであろうことを信じ、今年も共に歩んで行きたいと願っています。

 

1日も早くコロナの収束がやって来ることを願いつつ…。