お茶をのみに来てください♫

子どもの育ちにそって大人と子どもが一緒にあそべる「わらべうた」の世界。保育や子育て支援の現場でわらべうたをしてきた「ゆずりはわらべうたインストラクター」の仲間たちが、日々思うこと、活動報告、あそびのアイデアなどを綴ります。

 何をどう伝えるか の 顛末

新人保育者向け“はじめてのわらべうた”という事で、研修を担当しました。

今回は、コロナの影響で地区センターは人数制限があり、当日は23名の参加でした。

 

いつもは皆で歌い動いて実際に遊びながら行うと、

最初は緊張していても徐々に雰囲気が和むことが多いのですが、

 

一緒に歌う事、遊ぶことが出来ない状態でどのように進めていったらよいかな

といろいろ考えて臨みました。

 

もちろん全員マスク、三人掛け机に二人まで、しかも机は部屋いっぱいに分散していました。

 

(やりにくそう。)

 

私もマスクなので、演台に卓上フイルム、イヤホンマイクを用意してくれました。

(マイクはせず)

自分でもフェイスシールドを用意。

(結局、老眼なのでメガネもしてフェイスシールドはほとんど外してマスクでした。)

 

そして、はじまり

 

“なみなみわんわちゃくり”を歌って良い雰囲気を作ろうかなと思い始めると

開け放した窓から 

ピーポーピーポー と救急車の大きな音!

出鼻をくじかれた感じになってしまいました。

 

(後で考えたらハプニングではあったけれど、

その音をきっかけに何か大事な話にもっていけたらよかった。)

 

(心の余裕がなく、まだまだだなぁ)

 

その後、“にほんばしこちょこちょ・こっちのたんぽ・どのこがよいこ”などの

わらべうたを紹介し

わらべうたはコミュニケーションをとることの助けになる。

遊びながら子どもの成長を助けることができることなど伝えました。

 

しかし、大人なので聞いてくれているみたいだけど大丈夫かな?

お仕事の後の研修で眠くなってる?と不安になってきました。

 

みんなマスクをしているので表情が見えにくいのです。

時々、目の合った人がうなずいてくれるとほっとしました。

 

これってもしかしたら今、子どもたちが置かれている状況と同じなのではないかと思ったのです。

保育園の先生がみんなマスクをしている。

そこで、話しの流れでそんな話題も入れてみると、

一人の保育士が子どもも担任の様子を覗き込むようにして

“せんせいおこってるのかな?”みたいに不安そうにしているとのこと。

 

乳幼児のこのコロナ禍の半年はどれだけ心と体に影響しているかと心配になりますね。

 

 

(そうだやりとりしてみよう。)

 

どんな子どもになって欲しいか、何人かに訊いたり

わらべうた遊びをしていますか?を質問しました。

 

すると

「去年、乳児担当でわらべうたを楽しみました。

その時から幼児担当になった時には集団でのわらべうた遊びをしてみたいと思っていたのです。

そして、今年やっと4歳児担当になったので

よし!やるぞーと、はりきって“ほたるこい”をやってみたのだけれど、

円にすらなれなくてぐちゃぐちゃになってしまいましたー。」

とのこと。

 

わらべうたを遊ぶのが初めての幼児なので、

まずは一対一で“お寺の和尚さん”等で遊ぶなどして

わらべうたの雰囲気に慣れることをする。

そして、ルールの簡単なうねり歩きや鬼決めのようなものから遊んでみたらよいのではないか。

 

わらべうた遊びは「楽しかった!またやりたい。」と、思えるような次につながる遊び方をする。

等を伝えてみました。

 

短い時間で

なぜわらべうたをするのか?わらべうたで何を育てたいのか?の話はほんの入り口だけ。

自分で考えていたように研修はできなかったのですが、

保育士さんたちとやり取りをしていくうちに本音を聴くことが出来て最後の方でようやく良い雰囲気になりました。

 

(ところが、なんと時間が無くなってしまいました~‼)

 

コロナ禍の研修、難しかったですが現場の保育士さんたちが何を求めているのか気付かせてもらいました。

 

(余談:各自人形を一体持ってきてもらったのですが、抱き人形を持ってきてくださった方が少なく、ぬいぐるみが多く、キャラクターもあり気になりました。)

 

 ATUKOT