お茶をのみに来てください♫

子どもの育ちにそって大人と子どもが一緒にあそべる「わらべうた」の世界。保育や子育て支援の現場でわらべうたをしてきた「ゆずりはわらべうたインストラクター」の仲間たちが、日々思うこと、活動報告、あそびのアイデアなどを綴ります。

子育て支援で

 
 
 
7ヶ月になる男の子を連れたお母さんがやってきました。

公民館でやっている「親子のためのわらべうたの会」に出向いてくるのですから、子育てには熱心な方だと思います。

が、なんだか違和感があります。

抱っこもしています。「この子わらべうたが好きみたいで、くすぐりとかやると笑うんです」なんて話しておられて。

 

うつ伏せでよく動いて、少し高這いもし始めていて身体の育ちは順調。

声をかけると振り向くけど、自分で動くことに夢中で、もそもそ一人であそんでいます。

 

名前を呼んでみました。こちらを向きニコリと笑うとすぐに自分の気になる方へ動くことに夢中。

ここには「ひと」がいません。

では、こうして遊んでみたら。と考え「◯◯くん!おいでおいで」と這い這いを促すように私も身体をかがめて呼んでみました。

こちらを向いて私の仕草に興味を示した様子です。すると這い這いというかずり這いで私の近くまでやってきたので

あら、こんにちは」と抱っこして、ついでに高い高いをしたのです。

するときゃっきゃっ声をあげて笑い、下の降ろすとまだ「やるかな?」と期待してこちらを向きます。

「おいでおいで」と声をかけるとすぐに這い這いでやってきます。あそびが成立した瞬間です。

 

子育て支援とは、「ひと」とのあそびが成立することを支援するものだと思います。

そして、赤ちゃんが自発的に動くことを引き出すこと。

この様子を見ていたお母さんが、「こうやって遊ぶんですね!」と嬉しそうに真似してくれました。

 

あそびには常に「ひと」が介在する事が基本で、また一方的に与えるものではないと思います。

あそびの中で心の言葉のやり取りが成立して初めて「あそぶ」ということではないかとおもいました。

 

ちょろ松