横浜市の保育園で1歳児クラスの担任をしています。
園では様々な新型コロナウィルス対策をしながら保育を継続中。
7月からは本格的に登園を再開する子どもが増えました。
今年の1歳児クラスは半数が新入園児。慣らし保育も再開。
ひとり泣くと別の子が思い出しては泣き...
4月に戻ったかのような賑やかさです。
こんな時に頼りになるのがわらべうた。
泣いてだっこ!のKくんが少し落ち着いた頃に
そっと《ふくすけさん》を始めました。
向かい合って楽しめるようになる頃には、
気づいた他の子どもたちが2、3人横並びに座って順番を待っています。
その中のTくんが“いつものさ、たたいたり、つねったりするやつ、やってよ!”
と仕草でリクエスト。
(持ち上がり担任の私と進級児のTくんはこんな風にツーカーの(?!)仲なのです。)
《いっぽんばしこちょこちょ》に移りました。
初めは、“先生と2人だったのになぁ…”という表情で見ていたKくんでしたが、
何度か順番を待つうちに隣のMくんがやってもらっているのに注目。
「階段のぼって…」のところでMくんと一緒に
“くるぞくるぞ~”のワクワクした表情に。
「こちょこちょ~!」では一緒に面白そうに笑ったのです!
自分がやってもらっているかのように共感したのですね。
やっと担当の保育士を覚え始めたKくんが、
初めて友達に関心を持った瞬間だったかもしれません。
1対1で行うわらべうたですが、
こうした横のつながりも自然に生まれてくるのですね。
まだ小さいから、と思われがちな子どもたちも、
語りかけ、やって見せていくうちに、大人と2人の楽しい時間を楽しみに順番を待つこ
とができる、ということを知ったのもわらべうたを歌うようになってからでした。
こんな風に子どもたちの素敵な表情を引き出してくれる場面に出会うと、やっぱりわら
べうたは魅力的だナと思うのです。
(sayo‐A)