お茶をのみに来てください♫

子どもの育ちにそって大人と子どもが一緒にあそべる「わらべうた」の世界。保育や子育て支援の現場でわらべうたをしてきた「ゆずりはわらべうたインストラクター」の仲間たちが、日々思うこと、活動報告、あそびのアイデアなどを綴ります。

気づいたごみの量

コロナウィルス緊急事態宣言で家にいながら、いくつかのことに気づきました。

医療関係の方々、ごみ収集を担ってくださっている方々の大変な苦労や商売しておられる方々の経済問題、教育問題、どさくさに紛れての様々な政治の動き…等々。

 

特に医療関係者、ごみ収集をしてくださっている方々には頭が下がるばかりです。

 

このところ、ごみに関して思っていることは、便利なものほどごみの量を増やしているという事実です。今までも気づいてはいたものの、これほど!だとは思いませんでした。

というのも、私の暮らす市では、今年に入ってから不燃ごみとプラスティックごみの分別が始まったのです。今までは不燃ごみとしていたものをプラごみとそれ以外のものを分けるために意識せざるを得なくなったわけです。その結果、なんとほとんどがプラごみでした。

 

今まで比較的、料理をしてきた方だと思うのですが、コロナ休業になって毎日3食ともなると、ついつい冷凍食品やレトルト食品の使用も増えてしまい、そのたびにプラごみの袋が膨らんでいくのです。

 

地球温暖化とごみ問題は大きくかかわっています。

 

ヨーロッパ旅行で何日か同じ場所にいると出会う「〇〇市」…日本でも輪島の朝市などは有名ですが…の楽しさ。人から直接に買い、その場で紙に包んでくれる品を買い物かごに入れて帰るという風景…。 (最近のニュースでは長手のスコップのようなもので品物や金銭の授受をしている映像を目にしますが。)

 

私の小さいときには、すぐそばの商店街で同じような買い方をしていました。例えば、大きさで分かれている卵の山から「何個」と注文したり、そばにあるかごに取り分けたり、また、挽肉を買うときには目の前で肉を挽いてくれたり、コロッケを頼むと目の前で粉、卵、パン粉を付けて揚げてくれる、量り売りの品は「ちょっとおまけね!」などの会話とともに品物を渡されるなど日常的に見かける光景でした。購入する品物になる前の、ある程度の工程や人間関係の楽しさを知る機会でもあったのだ、と今になって思い起こします。

 

町の規模の拡大や働き方の変化によって、便利なものが増え、短時間で食べられるものを買って済ます。便利さは否定できないものの、本当に必要なものかを意識した選びをしていかないと、結局は自分たちの暮らし全体の悪化、私たちが生きている自然への破壊へとつながっていくのではないかと感じさせられています。

 

コロナ対策として「新たな生活様式」が叫ばれるとき、人との距離間やマスク、消毒だけでなく便利さとごみの問題も意識していかないといけないと反省させられています。そして、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんの警告に真剣に耳を傾け、自分の感覚を研ぎ澄ませたいと思います。「新たな生活様式」はマスクをしてお互いの距離を測るような表面的なことだけでなく、子どもたちと一緒に「新しい生活様式」「消費の在り方」を模索したいと思わされているこの頃です。               (oharu)