私はわが子が幼かったころに毎晩、本を読み聞かせしていました。
自分が読み聞かせしたいものを準備して、
面白そうな本を見つけてはずいぶん大きくなるまで話していました。
子どもが本好きになったらいいなと思ったのです。私の自己満足だったかな?
「読み聞かせ怪獣」になっていたのではないかな?と少し反省しました。
子どもが何度でも読んでもらいたいと思えるお気に入りの本に出会える幸せは
何物にも代えがたいのではないでしょうか。
お気に入りの本に出会えたことの温かい思い出が豊かな心を育くんでいく一つになるのではないかと思います。
ところで
長男が心に残っている本は ミヒャエル・エンデの「モモ」と、言っていたことを思い出しました。
時間泥棒は今、あちこちに出没しているのではないでしょうか?
便利なものがあふれていて時間はあるはずなのに何故かみんな忙しそうです。
合理的な物事を良しとし、無駄だと思われるものは排除していくような今の風潮は
人の心を殺伐とさせているのではないかと思います。
そして自戒を込めて、そのことに気づいていない人が多いのではないかと思います。
「モモ」のように、ゆっくりと人の話しを聴き、想像力を働かせて人の痛みのわかる人があふれる平和な世の中になるといいなと思います。
わらべうたを歌いじっくりと子どもの声に耳を傾け、子どもを観る。
私たちができることかなと思います。
(私の自己満足だったかなと思いましたが、本当に小さい時の記録を見ると「夜、いつもお話を選ぶのは次男の役目、きょうは『まっくろネリノ』と『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』を選んでます。」と、書いてあり少しほっとしました。)
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