北原白秋について思う
わらべうたに北原白秋の存在は欠かせない。と私は思っている。
白秋は、歌人としても有名で日本語に深く子どもの姿を歌に表現した。
言霊を大切にと、多くの書物の中で唱えている。
明治以降、唱歌というものが学校という場所で教え込まれ、
道徳の押しつけではないかと言ったのも白秋だったという。
歌のさきにある、根本的精神の放置、愛が普遍されないと嘆いたと知る。
いま私たちの手にしたわらべうたも、白秋の言うように、
根本的精神の放置があってはならないと思う。
江戸時代の寺子屋教育の方がずっと優れていたと書いている。
教え子の個々の素質、気性、能力を知り、
その子に合わせて小さな集団で教育はあるべきとは、
現代にも通じるのではないだろうか。
先日、戦後教育の話の中で、子どもを可愛がった時代は江戸時代。
そして明治から時代の流れの中で、
日本でも、この教えこみの教育ではなく、
子ども一人ひとりを可愛がり、
その子どもの育ちを大切にする事を述べたのがかの伊藤博文だったと聞いて
無知な私は驚いた。
長い歴史の中で過去にも同じ論争がなされたのに、
なかなか実現できなかった事が、また今日の課題として出てきている。
そんな事を、わらべうたを伝える中でいつも考えながら働きかけていきたいと思う。
(チョロ松)